東京メタ哲学カフェ:第10回対話の杜「新しい哲学カフェをつくってみる」
- okmomonga
- 2018年10月24日
- 読了時間: 5分

【第24回】東京メタ哲学カフェ(高田馬場)の場をお借りして第10回対話の杜を開催しました。テーマ:「新しい哲学カフェをつくってみる」以下記録です。
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平成30年10月21日(日)午後1時30分~5時開催、 参加者10名(内8名は哲学カフェ主催者)。場所 東京 高田馬場・新宿消費生活センター分館 タイムテーブル 13:00 準備と受付(この時点でくじ引きでグループ振り分けをしておく) グループ振り分け。席移動 13:30 挨拶等(5分) 13:35 自己紹介シート作成(カテゴリー→「行っている活動」「好きな哲学(者)又は芸術(家)について思う事」「私の主張」「その他」)。(5分) 13:40 自己紹介(1人6分×8=48分+2分 50分) 14:30 アイスブレイク(25分) 各グループで「哲学キーワードカード」を使って行う カードを引いて書かれているキーワードについて即興で見解を述べてみる。 1人3分程度。タイムキーパーはいないが各グループで時間配分はお任せする (時間が余ったらもう一巡行う、または質疑応答に使う)。即興なので多少つじつまが合わなくても責めない。むしろそれを諒とし即興の自由さ、誤りの創造性を愉しむ。例えば「愛」「食べるという事」「アート」「カフェ」「他人の子を叱る」「フェティシズム」「哲学は本当に必要か?」等) 14:55 アイデアだしワーク。模造紙、付箋使用(35分) 各グループ4名で哲学カフェを起案するためのアイデアだし。「コンセプト」 「テーマ」「プログラムデザイン」「方法」「環境デザイン」「広報・集客」他カ テゴリー内容のアイデアを出していく。ワークの方法は自由。ホワイトボードを使っても可。模造紙・付箋紙を使いKJ法も可。皆で街に出て歩きながら相談でも可(街に出る場合は15:35までに戻る事) 15:30 休憩(10分) 15:40 纏めワーク。模造紙に企画を纏めプレゼン準備をする(20分) 16:00 発表(30分 各グループ10分発表+5分質疑×2) 16:30 全体リフレクション1人1分×8=8分(10分) 16:40 挨拶・片付け(10分) 17:00 退出 Buffer 10分
●主旨 現在都市部を中心に多くの哲学カフェが開催されているが、「哲学カフェ」に対する考えは主催者間で様々である。本流はあるようであるがやはり多様である。そして多様であってはいけない事もない。むしろ多様な「哲学カフェ」へのstanceが協働(≒協同)しあう中から「新しい哲学カフェ」の在り方が浮かび上がってくることがあってもよいと考える。固定的な多様性ではなく流動的で創造的な多様性へ向けて、「新しい哲学カフェ」の協働(≒協同)が何らかの契機となればと考える。そしてれは結局、「対話」に関する新しい気付きに裏付けられていなければならない、と考える(岡村)。 ・目的 哲学カフェ主催者間で「対話」に関する新しい気付きを得る。または既知の気付きを深める ・準目的 アイデアを出し合い、斬新な哲学カフェを共同で企画することで今後の対話実践の伸展を期待する 以下今回のWSの概観を多分に主観的であるがアンケート答えを交えて記してみたい。
●所感 協働でのWSの進行に戸惑いがある様子が見られた。対話の目的を「合意形成」とする哲学カフェの主催者の見解はかつて幾度も耳にしたことがあったが、「合意形成」を行為の指針や「企画」に落とし込み、目の前の具体性に結実させるところまで「やってみる」事はなかったと思う。「戸惑い」はその「やってみる」事への戸惑いでもあったと思う(ファシリテーションの不手際を差し引いても)。そして戸惑いは「気づき」の宝庫でもあるだろう。実際のワークは「愉しめた」という声が多く、しかし企画に纏めるには「時間が足りなかった」「進行上の工夫の必要」という意見が強くあった。今回アイスブレイクの時間を1/3強と多く使ったが、そのことが「愉しめた」に貢献した半面「時間が足りなかった」要因にもなったように考えさせられた。 WSは2グループ(各グループ4名)に分かれ進められた。 1グループの企画案「キャラクターを深堀することで気付きを得るカフェ」を発表では、架空のキャラをその人格形成を協働で為し育て上げ、更に架空のシチュエーションにおいてみる。そしてさらにそこから対話をしてみるという試みであった。また類似の試みとして既存のキャラクター(例えば「のびた」)を架空の設定においてみて、それについて話し合うという事は「子ども哲学」に良く援用可能と思った。 2グループの企画案「<私>を脱ぐ哲学カフェ」は、参加費1回30000円!しかも12か月という突拍子もないものであったが、思考実験としての「新しい哲学カフェ」として興味あるものであった。もしかたら3万円をかけるだけの非日常体験を1年間続けたら人は大きく変わるのかもしれない。それだけの変容のポテンシャルを人は持っているのかもしれない。哲学カフェに足りない身体体験と身体体験の強度が、言語活動とどう関係するのか。全く分からないが、可能ならば時間と費用と体験の強度を下げた実践はしてみたいと、私自身思った(「プラネタリウム」「焚火」あたりは穏当かもしれない)。 ●具体的な成果 1グループでの企画案 ・タイトル「キャラクターを深堀することで気付きを得るカフェ」 ・企画主旨 参加者で何らかのキャラクターを作り、そのキャラクターについて話し合う。 具体的には、キャラ設定を協働で行い、そのキャラが「もしこんなシチュエーションにあったらどう行動するか?」について意見を交わす事で、他人の立場に立ったものの見方を涵養する。つまり対話を学ぶ。そのために他人のキャラクターを、 ①情報として把握する(=キャラ設定の協働を行う)、 ②状況の文脈化(「もしこんなシチュエーションにあったらどう行動するか?」について意見を交わす)を行う。 ・対象 性別年齢不問 子供を交えてみる ・準備品 紙、ホワイトボード 他 ・場所 飲食可能な都内のカフェなど ・定員 3~10名 ・時間 90分 ・日時 土日祝日の午後 ・会費 500円 2グループでの企画案 ・タイトル「<私>を脱ぐ哲学カフェ」 ・主旨 <私>を私から解放し、新しい<私>の使い方を知る。通常では不可能な、あるいは可能であっても常識として在り得ないシチュエーションを設定し、体験し、参加者同士で体験と対話を繰り返す事で、長いスパン(=1年)での<私>の変容を受容する。参加費は非日常的な体験の場を準備するため1回30000円。非日常的体験の案として「星空を眺めながら」「焚火を囲みながら」「ロケットで宇宙で」「コンテンポラリーダンス・インプロを体験してから」「人を殺し(バーチャルに)そのあとに対話」 ・対象 不定 ・準備品 その都度 ・定員 不定 ・時間不定 ・日時 不定 ・期間 1ヶ月に1回の「体験」&「対話」を12回続ける ・費用 1回30000円! 【進行役・記録:岡村正敏】