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第4回対話型アート鑑賞会:ケアハウス田園


第4回対話型アート鑑賞会を足利市のケアハウス田園にて開催しました。施設入所の利用者の方約6名、施設外からの参加者約5名の10人ほどで鑑賞しました。今回は南米コロンビアの作家、フェルナンド・ボテロの作品。コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの最後を描いた作品です。皆さん声を以下記してみます。

「大きな男が眠ってる。屋根の上だ。警察が危ないから降りろと注意をしてる。下の小さい女の人が通報したんだね」「でも大きすぎるな。屋根から転がったらみんな潰される」「家の煙突から煙が出てる。お昼時なのかな?」「日本の街並みじゃない。服がはだけてるから温かい国だろう」「腹や胸から血が出てる。よく見ると銃を持ってる」

最初は大きい人物やボテロ特有のコミカルな描き方に目が行ってましたが、次第に皆さん絵の細部の異様さに気が付いてきたようでした。

この絵は麻薬王エスコバルの最後を描いた絵で、その大きな体が屋根の上に横たわっている事は警察を凌ぐ絶大な権力を象徴しています。しかし小さな女性市民が祈っているような姿で描かれているように、エスコバルは貧困層から英雄視されていた側面もありました(エスコバルは貧困層への慈善活動に積極的であったそうです)。

ボテロはどんな思いでこの絵を描いたのでしょうか?やはり英雄視とは言わないまでも、何らかのシンパシーを抱いていたのでしょうか・・・?

ボテロと言えば丸々と太った彫刻作品も有名ですが、猫の作品を皆さんに見てもらったところ、皆さん「かわいくない」と微妙な反応でした。犬の作品は好評であったのに、猫は苦手なのかな?

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