第3回対話型アート鑑賞会:ケアハウス田園
12月28日。栃木県足利市のケアハウス田園にて、絵画教室を開催しました。今回2部構成になっており、前半は絵手紙教室。後半は対話型アート鑑賞会。後半の対話型アート鑑賞会は、既に様々な場所で試みがなされています。良いものはどんどん取り入れようというのが私の方針。今回はアートリップを学んでいるK.Kさんと一緒に企画しました。先ず最初はのファシリテーションでゴーギャンの名作『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』の対話鑑賞を行いました。以下皆さんの声を記してみます。「後ろの方に海が見える。ここは島国だ」「真ん中の人が取ろうとしてるのは何だろう?何かの実を取ろうとしてる」「白いアヒルがいる。犬もいる。何だかいろんな動物がいる(と皆で動物を探し始める)」「左端の人は白髪だから老人?悲しい感じ」「皆裸だけどいやらしくない」「南国なのに背景に白い部分がある。雪?雪はおかしいな。砂浜かな?」「中央に人物はイエスみたいだ」等々。約20分間の対話鑑賞を行いました。その後はアートリップを学んでいるK.Kに交代。K.Kさんは日本画作品の対話鑑賞のファシリテーションをされました。対話の内容を振り返ってみると、作品を前にして感じた事や考えた事、心にふと浮かんだ事等を、素直に表現出来る事を皆さん楽しまれていたように思いました(従ってそこからさらにじっくりと考えや想いを廻らせて言葉に起こしてみたり、他の人の意見に対して自分の見解をぶつけてみたりという事はありませんでした)。今後高齢者施設を中心とした対話型アート鑑賞をどのような方向に進めていくかは、私自身模索中です。工夫改良をしていこうと思います。