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哲学カフェ「人生カフェ」に参加:報告と考察


3月25日。東京。高田馬場。「人生カフェ」(哲学カフェ)に参加しました。参加者7名。3名が自分の悩みを10分発表。それについて皆で話し合うというもの。普通の哲学カフェとはちょっと違ったタイプです。秘密厳守なので内容は書きませんが、面白い試みだと思います。反省会では「悩み」では重すぎるのでは?との意見もありましたが、本当に悩んでいれば話さないか、然るべき場所で相談するだろうという結論に落ち着きました。「悩み」を話すといってもやはり対話場であるので、話していい程度の「悩み」を話したい人が話すことになるようです。つまり悩みの解決ではなくやはり話す事に重心が置かれている。考えてみれば、複数名の前で自分の悩み(的なもの)を10分も話し続けられる機会と場所は多くはないと思います。その意味で新鮮な印象を受けたのも事実であります。また今回私は自分の意見を言うのではなく、聞くために参加してみました。対話の場は皆が聞き役になってしまうと対話にならないのではないのか?とも思いますがそんなことはなく、「問いを立てる場」として十分に成立するようです。以前他の哲学カフェに参加した時「哲学カフェは意見を戦わせる場だ!」といわれる方がいましたが、私はそうではないと思います。また、合意形成があっても良いけれども、そこを目指す場でもないと思います。信念とともに疑問を持って臨み問いを立てる。問いの生成の場、であると私は思います。信念によって団結するのはよくある事であり、奨励されたりもします(そして時に危険であったりもします)。しかし疑問と問いによって、何の確証も得られない雰囲気であっても、それでも「場」が成立するということは、信念による団結に劣らない事だと私は思います(むしろ勝っているのではないか?)。また参加したいと思います。

2017年3月26日 岡村正敏

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